JR東海の葛西さんやソフトバンクの孫さんなど多くの経営者の方々の考え方やおすすめの本などが書かれた一冊。
色々と良いことが書かれていましたが、その中で2人の方の話を紹介。
セコム飯田亮さんの話で、
ビジョンは共有しないと意味が無い。
組織がビジョンを共有するためには社会性が必要。
それがないと、トップが自分のやりたいことをいくら声高に叫んでも、「ああそうか」という共感が得られない。
ビジョンは提示すればいいというものではなく、示す人の人間性が問われるのである。
ではビジョンに社会性があればそれだけでみんなが付いてきてくれるかというと、そうではない。
みんなが間違いないと感じたことを、正しいやり方でやることで初めて、みんなが付いてくるのである。
会社にはビジョンがあるけれど、社員に対してそのビジョンに向かっていってもらうにはなかなか大変なことだと思う。
みんなが正しいと納得して共感できるかが大切。
共感してもらえるように伝える側もきちんと伝える必要があるかな。
もう一人、ファーストリテイリング柳井さんの「プロフェッショナルマネジャー」に関する話の中で、
もともと商売とは上手くいかないものだと思っています。
でも失敗しなければ成功はない。
大事なことはその失敗で、会社を潰さないようにすること。
と同時に、問題点を摘出し、失敗する前に対処するように心がけている。
前提として、失敗しないためにチャレンジしないでは全くダメなので、チャレンジはする。
その上で、失敗した後のフォローと失敗する前の前処理をしっかり行うことが大切。
各ゼネラルマネジャーが提出する月次レポートのすべてに目を通していましたが、そのレポートの最初の部分に「赤信号」、つまり問題点を挙げさせ、月一度の全ゼネラルマネジャーとの会議で、問題について全員で解決法を考えた。
問題点をまず挙げせる習慣にするのは良いと思う。
隠す訳ではないけど、おざなりにしてしまって、問題が大きくなってから対処するケースが往々にしてある気がする。
できそうもない目標に向かう、あるいは努力したらできるギリギリの目標に向かって仕事をしない限り、会社運営は上手くいかない。
一人だけがギリギリの目標に向かってやっていても、なんで自分だけ頑張っているんだろう?となるので、個々それぞれがそういった目標に向かってやっていくべきだと思う。
参考になりますね。